更年期になる前に知っておきたい更年期障害のこと(身体編)

更年期になる前に知っておきたい更年期障害のこと(身体編)

40代の女性のなかには、更年期に対して不安や疑問も持つ人も多いと思います。

そこで「更年期になる前に知っておきたい基礎知識1」(身体編)として、このページでは、更年期の定義や、閉経前の女性の体の変化、閉経以後気をつけるべき病気などについてご紹介します。

まず、はじめに「更年期の定義」から説明しますので、ご自身の知識が正しいかどうかを再確認してください。

更年期を正しく理解していますか?

更年期は「閉経をはさんだ前後10年」の期間のことです。
その基準となる閉経は「1年間、生理がこない状態」のことで、1年経たないと閉経になったかどうかはわかりません。

自分の更年期は、閉経が確定した後、逆算することでわかるのです。

更年期は、閉経前の5年間も含みますから、今、生理があっても、すでに更年期に入っている可能性があります。

それでは、具体的に、閉経に向かうまでに起こる体の変化について説明します。

更年期のはじまりの合図

更年期(閉経)に向けて起こる変化を「40歳からの年齢別パターン」でご紹介します。

40歳から増えてくる変化

更年期は「40代の月経不順」からはじまると言われています。

40歳をすぎた頃から、生理周期が短くなりがちで、出血量にも変化があり「あれ?おかしいな?」と、感じるようになります。

これは、卵巣機能が低下しはじめている証拠で、更年期のはじまりの合図です。

▼基礎体温の変化
・高温期の持続日数が短くなり「12日以下」になる。
・低温期・高温期の差が小さくなり、基礎体温をつけていても排卵日がわかりくい。
・「低温期に36℃以下の日がある」など、全体的に体温が低くなります。

45歳を過ぎた頃から増えてくる変化

閉経に至るまでの過程は、人それぞれ違いますが、ほとんどの人が「生理不順」を繰り返しながら、閉経に向かいます。

▼主な生理不順のパターン
・月に何回も生理が起こる「頻発月経」
・生理が遅れがちになり、2~3ヶ月に1度の「稀発月経」
・生理だと思っていても、実際は排卵していない「不正出血」
・月経過多、月経過少
・生理期間がバラバラ(10日以上続く、2日で終わるなど)

▼基礎体温の変化
・低温期の日数が長くなったり、短くなったりと一定しなくなる
・低温期の体温が高めになり、高温期との差が0.2 ~0.3に縮まる

終わり方はさまざま

閉経の日は誰にもわかりません。閉経を迎えるまでの生理パターンも人それぞれです。
具体例として3つのパターンをご紹介します。

「突然復活パターン」・・・生理が10ヶ月止まっており、いよいよ閉経か?と覚悟していたら、翌月にひょっこり生理が復活するケースがあります。
この場合、生理ではなく不正出血の可能性がありますので注意が必要です。

稀に、閉経後(1~2年後)に、しばらく月経が復活する場合もあります。

「ゆったりパターン」・・・2~3ヶ月に1度だった生理周期がだんだん延びて、徐々に閉経を迎えるケース

「突然閉経パターン」・・・閉経直前まで規則正しく生理があり、ある日突然、ピタリと閉経してしまうケース

閉経で気をつけなくてはならないのは、しばらく生理がこないからといって、勝手に更年期(閉経)だと思い込んではいけません。

生理が1年間止まって、初めて閉経と診断されますが、一時的に、卵巣や子宮のトラブルで生理が止まっている可能性もあります。

特に40代の閉経前後の女性は、卵巣機能の低下や女性ホルモンの減少によって、子宮頸がん、子宮筋腫などが起こりやすい年齢です。

「おかしいな?」と感じたら、すぐに病院で検査してもらいましょう。
ホルモン検査を受けると、どれだけ閉経に近づいているかもわかります。

更年期にはどんな不調が起こるのか?

更年期にはどんな不調が起こるのか?

プレ更年期から、エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が減り始め、更年期に入ると急激に分泌が減少するので「エストロゲン欠乏状態」になります。

エストロゲンは、卵巣・子宮だけでなく、神経、血管、筋肉、骨、脳など、全身に関係しています。ですから、更年期の症状は「不定愁訴(ふていしゅうそ)」と総称で呼ばれているほど、さまざまな症状が起こるのです。

更年期障害の3つの特徴

「日によって症状が違う」「人によって症状がバラバラ」「複数の症状が同時に起こる」

更年期障害は「人によって症状がバラバラ」ですが、閉経後の女性に共通して、急増する病気もありますのでご紹介しておきます。

閉経後の女性に急増する病気

骨粗そう症 動脈硬化 高血圧 尿失禁 皮膚・粘膜系トラブル 糖尿病 子宮筋腫 子宮頸がん 乳がん

閉経後、3年間で、骨密度が急激に減るので、特に「骨粗そう症」には注意が必要です。

更年期障害はいつまで続くのか?

更年期障害は、閉経後3~4年で治まるのが一般的ですが、長い人だと10年続くこともあります。特に、精神的な症状は、生活環境などが関係していますので、長期化する傾向があります。

また、骨粗そう症や動脈硬化は自然回復しませんし、更年期以降も重篤化しますので注意が必要です。

しかし、更年期は決して悪いことばかりではありません。

年月は多少かかっても、ホルモンの変化に体が慣れてきますから、更年期障害は次第に楽になります。

完全に更年期を抜けると、イライラやホットフラッシュなどの症状から開放されて、更年期前よりも元気になる人もいます。もう、生理痛で悩むこともなくなるのです。

プレ更年期が症状改善のチャンス

プレ更年期が症状改善のチャンス

プレ更年期は「更年期に似た症状」なので、更年期と共通している症状が多いです。

プレ更年期の症状を今のうちに改善しておかないと更年期以後も症状は続き、長ければ閉経後10年間も続いてしまうかもしれません。

また、閉経後は、プレ更年期の症状に、更年期(エストロゲン欠乏状態)が加わりますので、症状が重篤化する可能性があります。ですから、更年期に入る前に症状を改善しておく必要があるのです。

プレ更年期は、更年期障害とは原因が違いますので、早期に改善できる可能性が高いです。日常の生活習慣を見なおして、病院で検査や治療を受けたり、セルフケアをいろいろ試してみてください。

更年期になる前に知っておきたい基礎知識1(身体編)まとめ

このページでは、40代女性が閉経を迎えるまでの変化や注意点について説明しましたが、具体的な話をしましたので、更年期に対して、ますます不安に思った人もいるかもしれません。

しかし、更年期では病気ではありませんし、女性ならば誰でも必ず経験する「期間」です。

プレ更年期の症状を改善し、更年期の正しい知識を持ち、今から更年期を迎える準備を始めれば、突然やってくる閉経にも動揺することはありません。

更年期対策は、食事により、必要な栄養を摂取することが有効です。
プレ更年期セルフケア「食生活改善」のページに、栄養素をご紹介していますので、そちらのページも参考にしてみてください。

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