月経前症候群(PMS)の症状は150以上!プレ更年期の診断名

月経前症候群(PMS)の症状は150以上!プレ更年期の診断名

「プレ更年期」は正式な医学用語(病名)ではありません。ですから、病院では、何か別の「病名」が告げられることになります。

プレ更年期の場合、内科・整形外科では「自律神経失調症」、婦人科では「月経前症候群」(PMS)と診断されることが多いので、それぞれの「病名」について解説していきます。

このページでは「月経前症候群」(PMS)についてお話しします。

プレ更年期~月経前症候群(PMS)は150以上の症状があります~

「月経前症候群」(PMS)は、医学用語ではありますが「特定の症状」を指す病名ではありません。生理開始の約3~10日前から起こる「心と体」のさまざまな不調の「総称」です。

PMSとは「Premenstrual Syndrome」の略で、日本名では「月経前症候群」ですが「月経前緊張症」とも呼ばれています。

月経前症候群(PMS)の名前をご存知でしたか?
症状の内容がわかれば「あ~これがPMSなのか」と、実感できる人も多いと思います。

月経前症候群(PMS)には、ある「特徴」があります。
「生理が始まった途端に症状が消える」もしくは「軽くなる」のです。

生理前に「寝込むほど」の辛い症状が出ていたくせに、生理が始まった途端に「ケロリ」と治る・・ということを「周期的」に繰り返しています。

乳房が張ったり、体がむくんだり、体が熱っぽくなったりして「あ・・そろそろ生理が始まるかな?」と、生理の予兆のようなものを感じることはありませんか?その症状こそが「月経前症候群」(PMS)なのです。

●月経前症候群(PMS)の主な症状●
【体の症状】 眠気 不眠 便秘 むくみ 頭痛 動悸 肩こり 乳房痛
【心の症状】 イライラ 集中力の低下 気分の落ち込み 無気力 キレる

月経前症候群(PMS)は、驚くことに150以上もの症状があるそうです。心理的、身体的に複数現れるので「症状の種類」や「症状の重さ」には「かなりの個人差」があります。

プレ更年期~月経前症候群(PMS)の原因は解明されていません~

プレ更年期~月経前症候群(PMS)の原因は解明されていません~

生理前の女性なら、誰でも多少はイライラしたり、体調が悪くなったりするものですよね。しかし、日常生活に支障をきたすほど「強く現れる場合」は、病院で診察を受けるべきです・・が・・

実は、月経前症候群(PMS)の原因は、まだ解明されていないのです。

今のところ、1つだけ判明していることがあります。
月経前症候群(PMS)には「プロゲステロン」(黄体ホルモン)が関係している・・ということです。

PMSの症状が出る「生理前の3~10日間」は、女性の生理周期では「黄体期」です。
この時期は、女性ホルモンの「プロゲステロン」(黄体ホルモン)が活発に分泌されているので、PMSとの関係性が証明されているのです。

「プロゲステロン」(黄体ホルモン)は、妊娠を継続させるために「体に水分を貯めこむ」はたらきがあり、この「水分貯留」がPMSの原因であるという説があります。

その他にも「有力説」がありますのでご紹介します。

● 生理周期の女性ホルモン変化説
症状が出る「黄体期」は「プロゲステロン」(黄体ホルモン)の分泌が急増する時期ですが、
一方「エストロゲン」(卵胞ホルモン)の分泌は急激に減りはじめます。このホルモン分泌の「急激な増減」が、体にストレスとなって症状に現れているという説です。

● 脳内物質「セロトニン」の減少説
「セロトニン」とは、感情をコントロールしている「神経伝達物質」です。「ノルアドレナリン」「ドーパミン」など、他の神経伝達物質が起こす「不安」や「攻撃性」の感情を抑えるはたらきがあります。

この「セロトニン」は、生理前にバランスを崩しやすくなります。「分泌が減少」することで、感情の制御が効かず「不安感」「攻撃的」「意欲の低下」などの症状が出るのです。

● 生理前「低血糖」(機能性低血糖)説 
人間は、食事をすると、血糖値が急上昇します。そこで、「血糖値を下げるホルモン」の「インスリン」が分泌されます。しかし、生理前になると「インスリン」の効果が薄れてしまうそうです。よって、多量のインスリンが分泌されることで、血糖値が下がりすぎて「低血糖」状態になるのです。

血糖値を上げるためには、体内に蓄積されている糖分を血液中に放出する必要があります。この働きをするために分泌されるのが「アドレナリン」というホルモンです。

アドレナリンは、別名「攻撃ホルモン」とも呼ばれています。イライラ、怒りっぽいなどの攻撃的な感情や、甘いものが食べたくて仕方がないというような興奮状態にするのです。

● 鉄欠乏性貧血説
女性は、生理のときに鉄分が失われますから「鉄欠乏性貧血」の人が多いです。40代では約3割の女性が「鉄欠乏性貧血」だと言われています。

鉄欠乏性貧血の症状は、動悸、めまい、イライラ、落ち込みなど「精神的」「身体的」に症状が出ます。PMSと症状が似ていることから、鉄欠乏性貧血がPMS症状の原因になっていると考えられているのです。

プレ更年期~心の症状が重い「月経前不快気分障害(PMDD)」~

プレ更年期~心の症状が重い「月経前不快気分障害(PMDD)」~

月経前症候群(PMS)で、最も多くの女性が感じているのは「心の症状」です。
その中でも「イライラ」を感じている人が一番多いそうです。

月経前症候群(PMS)の中でも、特に精神症状が重い場合は「月経前不快気分障害」(PMDD)もしくは「月経前不機嫌性障害」と診断されることがあります。(PMDDは「Premenstrual Dysphoric Disorder」の略です。)

月経前症候群(PMS)と同じように周期性があり、生理前に現れては消える症状です。
「強い精神症状を伴うものに限定」されているところがPMSとは異なります。

不安感、緊張感、イライラ、怒り、抑うつ気分、情緒不安定、自己否定、絶望感などの精神症状が強く出ます。また、PMSと同様に「体の症状」も併発します。

PMDDの場合、日頃はおだやかなのに、突然、人が変わったかのように「暴言を吐く」「感情的に怒る」などの「攻撃性・暴力性」が出るので、周囲をびっくりさせます。
また、突然に「無気力」や「絶望感」などの「抑うつ気分」で周囲を心配させたり、「イライラ」と「落ち込み」の繰り返しで、誤解を受ける場合もあるのです。

「月経前不機嫌性障害」(PMDD)は、人間関係を悪化させたり、社会生活に支障をきたすことがあります。

恋人に暴言を吐いて別れてしまった
子供を必要以上に叱ってしまった
上司と喧嘩をしてしまった

PMDDの影響で起きてしまった人間関係の悪化に後悔し、極度に落ち込み「自分はダメな人間だ」「うつ病かもしれない」と思い込んでしまう悪循環になる危険性があるのです。

プレ更年期~月経前症候群(PMS)まとめ~

女性の70~80%は、月経前症候群(PMS)の「何らかの症状」を感じています。
その中の3~8%の女性が「月経前不機嫌性障害」(PMDD)の条件を満たしているとも言われています。

生理のある女性ならば、PMSやPMDDは誰にでも起こる可能性があるのです。
しかし「プレ更年期」と同様に、その存在をあまり知られてはいません。

「生理が終わっても続いている」症状は、PMSやPMDDではない可能性があり「自律神経の乱れによるプレ更年期の症状」もしくは「他の病気」を疑う必要があります。

PMSやPMDDは「生理前に症状が現れ、生理が始まると症状が消える」という特徴がありますから、まずは自身で「基礎体温」や「症状日記」をつけて「生理周期と不快な症状の関係性」を確かめることが大切です。

「基礎体温の測り方」については別ページで詳しく説明していますのでご参照ください。

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