美肌・美白効果もある「プラセンタ療法」|プレ更年期の治療

美肌・美白効果もある「プラセンタ療法」|プレ更年期の治療

プラセンタと聞くと、美容効果のイメージが強いですが、女性ホルモンバランス、自律神経、肝機能を改善するはたらきなど、多方面での改善効果があります。肌の調子がよくなり、美肌や美白の効果も期待できるので、女性にはとても嬉しい治療法です。

それでは、女性必見のプラセンタ療法について詳しく説明します。

プラセンタとは

プラセンタとは「胎盤」のことです。プラセンタ療法は、胎盤そのものを使うのではなく、胎盤から抽出した「プラセンタエキス」を使います。

厚生労働省が医薬品として認可しているのは、ヒト(人間)の胎盤から抽出したプラセンタ(ヒト胎盤エキス)です。

胎盤には、赤ちゃんが成長するための栄養素がたっぷりと含まれているので、さまざまな効果が期待できます。

プラセンタの効果

プラセンタの最大の効能は「自然治癒力」が高まることです。

主なプラセンタ効果

● 自律神経を調整する 
● 体の生理機能・ホルモンバランスを整える 
● 肝臓のはたらきを強化 
● 新陳代謝と血行促進 
● 免疫機能・抵抗力を高める (抗炎症作用・抗アレルギー作用)
● 疲労回復作用
● 活性酸素を中和して酸化を防ぐ

プレ更年期の具体的な症例であげるならば、生理痛、生理不順、冷え性、便秘、のぼせ、イライラ、腰痛、肩こり、関節痛、筋肉痛、皮膚乾燥症などの緩和が期待できます。

また、プラセンタには、肌のターンオーバーを促進するEGF(上皮成長因子)や、コラーゲン生成を促進するFGF(線維芽細胞増殖因子)という「成長因子」が存在しています。この「美肌促進作用」や「活性酸素除去作用」などによって、美肌、美白、アンチエイジング(老化防止)の効果もあるのです。

これだけいろいろな効果が期待できるので、プラセンタ療法は、婦人科や内科だけではなく、整形外科、皮膚科、アレルギー科、神経科など、いろいろな科目の病院で行われています。

しかし、保険適応されているのは、更年期障害、乳汁分泌不全、肝機能障害の3つの治療の場合のみで、美容目的などの場合は保険外(自費治療)になります。

年齢的に35歳を超えると「若年性更年期障害」(プレ更年期)と診断される年齢になりますから、プラセンタ注射は保険適応されます。(病院によっては自由診療になる場合があるので確認が必要です)

ただし、35歳以上でも、美容目的ならば保険適応はされませんのでご注意ください。

プラセンタ療法って何をするの?

プラセンタ療法って何をするの?

プラセンタは、1956年に「メルスモン」という名前で医薬品認定され、更年期障害、乳汁分泌不全、肝障害などの治療などに使用されてきた歴史ある治療法です。(肝機能障害では「ラエンネック」という名称の医薬品が使用されています。)

医療機関でのプラセンタ療法とは、プラセンタ(メルスモン・ラエンネック)を皮下注射で体内に投与します。(自由診療の場合、静脈注射や点滴という方法でも行われています。)

どうしても注射に抵抗がある人は、「ラエンネックP.O.」(プラセンタ内服薬)や、サプリメントでの内服治療もできます。

注意)「ラエンネックP.O.」は、注射と同じヒト胎盤エキスからできており、医療機関でのみ購入できる医療機関専売品です。ただし、保険適応はされません。
保険適応されるのは「プラセンタ注射」だけです。

通院ペース

プラセンタ治療は「継続することが大事」な治療で、1回注射して「ハイ終わり」という治療ではありません。最低でも3ヶ月から半年は継続する必要があります。

病院によって、推奨している治療(注射)のペースが違うのですが、週に1~2回のペースで、1回に1~2アンプルを注射することを推奨している病院が多いです。(1アンプルは2ml)

保険適応・自由診療

プラセンタ注射は1度に2アンプルまで打つことができます。しかし、プラセンタ注射が保険適応されるのは「1日に1アンプル(2ml)」だけです。

つまり、2アンプルを1度に注射して貰う場合は、1アンプル分は実費になります。

プラセンタ注射の料金は、1アンプル500円~3,000円と、病院によって料金に差があります。(保険適応の場合は1アンプル500~1000円くらいです。)

自由診療のクリニックは高いイメージがありますが、チケット制や、キャンペーンなどで、保険適応価格よりも安く受けられる場合もあるようです。

クリニックによっては、価格表記が「1アンプル」ではなく「注射1本」で表記されている場合、最初から、2アンプル分になっていることがあります。「1本いくら」の表記の場合は、何アンプル分なのか、内容の確認が必要です。

プラセンタ注射の副作用

プラセンタ注射で気になるのは副作用のことだと思いますが、長い歴史の中で、重大な副作用の報告はされていません。

しかし、たんぱく質を含んでいるので、ごくまれに、アレルギー体質の人に、吐き気や発熱などの症状が出る場合があります。アレルギー体質の人は注意が必要です。

アレルギー以外の体への悪影響はないと言われていますが、いろいろ調べてみた結果、あえて副作用をあげるとすれば「好転反応」と「注射に対する副作用」があります。

「好転反応」とは、プラセンタの効果で、細胞が急に活性化するため、ニキビや吹き出物が出ることがありますが、一時的な症状です。
「注射に対する副作用」は、注射の跡が赤くなったり、痛くなったりします。場合によっては、腕がだるくなるなどの症状が一時的に出る場合があります。あくまでも注射に対する反応です。

市販のプラセンタについて

一般的に市販されているプラセンタは「サプリメント」(健康食品)の扱いになります。

医薬品とサプリメントの一番の違いは原料です。医薬品のプラセンタは「ヒトの胎盤」ですが、サプリメントの場合は、豚由来の「ブタプラセンタ」や、馬由来の「ウマプラセンタ」が多く、植物由来や魚由来のものもあります。

以前は、牛由来の「ウシプラセンタ」もありましたが、2001年9月のBSE(牛海綿状脳症)の発生以後、国内では、牛をプラセンタの原料で使うことが禁止されましたので、現在、国内では販売されていません。

豚や馬のプラセンタでも、ヒト由来に劣ることなく栄養成分が豊富なので、サプリメントでも十分に効果が期待できます。

豚と馬とでは、馬のプラセンタは流通も少ないので価格が少し高くなりますが、アミノ酸の含有量が豚プラセンタの300倍とも言われており、安全面からも人気があるようです。

サプリメントであれば、通院の煩わしさもなく、注射よりは安価なので、自分のペースで長く続けることができます。
プラセンタ注射を受けている人でも、注射とサプリメントを併用している人も多いです。

プラセンタ注射をすると献血できなくなります

プラセンタ注射をすると献血できなくなります

プラセンタ注射は、プレ更年期の治療だけでなく、美容効果もあり、副作用もほとんどないので理想的な治療法にも思えるのですが、1つ注意しなければならないことがあります。

平成18年10月10日より、日本赤十字社では、1度でもプラセンタ注射(ヒト由来製剤)を受けたことがある人は献血ができなくなりました。

これは、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)を懸念した対策なのですが、現時点では、この病気(vCJD)の検査方法が確立されていません。

ヒト由来の胎盤エキスを接種した人の血液(献血)を「輸血」に使うには、検査法がなく、まだ安全確認がとれない検査項目があるので、献血制限の対象になっているのです。

プラセンタ注射でこの病気に感染したという報告はありませんし、輸血は受けられます。

なお、献血制限されているのは、ヒト由来の「プラセンタ注射」(メルスモン・ラエンネック)を受けたことのある人だけです。ヒト由来でも内服薬の「ラエンネックP.O.」や、豚や牛由来でできている、市販のサプリメント、ドリンク、化粧品などは対象外なので献血できます。

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