女性を悩ませる頻尿・尿もれを解決!プレ更年期の原因と対策

女性を悩ませる頻尿・尿もれを解決!プレ更年期の原因と対策

尿もれに関して、プレ更年期の女性にとっては驚くべきデータがあります。

40歳以上になると「3人に1人」の女性が尿もれを経験しているそうです。データによっては「およそ半数」という調査結果もあります。

そんなに多いのか・・・と驚く反面、友人・知人から、尿もれの話は聞いたことがありません。

近年、テレビで「尿ケア製品」のCMも放送されるようになり、女性の尿もれが世間にオープンになったイメージがあります。しかし、まだまだ他人には相談しにくいことですし、1人で悩んでいる人も多いと思います。

高齢者でもないプレ更年期の女性に、なぜ頻尿や尿もれが起こるのでしょうか?

頻尿とは?

原因を説明する前に、頻尿の目安について説明します。

頻尿とは、排尿の回数が多いことなのですが、明確な基準はありません。

一般的には、朝起きてから就寝までに8回以上トイレに行くことを頻尿、夜2回以上トイレに起きることを夜間頻尿といいます。しかし、回数が8回以下でも、自分自身が多いと感じる場合は、頻尿なのです。

プレ更年期「頻尿・尿もれ」の原因

プレ更年期の頻尿や尿もれは「膀胱炎」(細菌感染)「精神的影響」「体の冷え」「骨盤底筋のゆるみ」の4つの原因があります。

近年、よく見聞きする「過活動膀胱」(OAB)という病名についても最後に触れておきたいと思います。

膀胱炎

膀胱炎は「女性ならば一生に一度はかかる」と言われるほど身近な病気です。
急性膀胱炎には「頻尿」「排尿痛」「尿が白く濁る」の3つの症状がみられます。

膀胱炎による頻尿は、粘膜の炎症により感覚が過敏になり、膀胱に尿が貯まっていなくても尿意を感じてしまうことで頻尿が起こります。

しかし、軽度の場合、痛みの自覚症状がない場合があり、検査を受けて、頻尿の原因が膀胱炎であったと判明することも多いのです。また、気づかないまま自然治癒することもあります。

ストレスや緊張(神経性頻尿・心因性頻尿)

ストレスや緊張で自律神経の交感神経が緊張すると、膀胱の筋肉が収縮し、少ない尿でも膀胱の圧力が強くなることで尿意が起こります。庭に水を撒く時に、ホースをつまむと水圧が上がりますよね?同じことが膀胱で起こるのです。

尿の排泄は心理的な影響を強く受けるので、試験や面接などの場面で緊張してトイレが近くなるということは誰にでも起こります。しかし、このような一時的なものではなく、頻繁に起こる場合は、日常生活に影響が出るので注意が必要です。

緊張すると神経が過敏になることで尿意を感じやすくなります。また、尿意を過剰に気にしすぎることが、新たな尿意につながる・・この心理的な悪循環も原因の1つです。

病院で検査を受けても、膀胱や尿道に異常がみられない場合は「神経性頻尿」(心因性頻尿)と診断されています。

夜間頻尿

人は眠ると、脳の下垂体から、尿を抑えるはたらきのある「抗利尿ホルモン」が、昼間の2倍分泌されることで、夜間に1度も起きることなく朝まで眠れているのです。

また、膀胱は、自律神経(副交感神経)のはたらきで膨らんだり縮んだりしており、睡眠時には、膀胱が膨らんで、容量が昼間よりも増えています。このはたらきにより、通常は、1度も尿意を感じず、朝までぐっすりと眠れるのです。

しかし、ストレスや緊張によって眠りが浅くなると、「抗利尿ホルモン」の分泌が少なく、膀胱の容量も少ない状態になっています。

就寝中に多くの尿が作られてしまい、膀胱の容量も少ないため夜間頻尿が起こり、何度も目が覚めてしまうのです。

体の冷え

寒さで血管が収縮して血行障害が起こると、膀胱が縮み、周辺筋の弾力が減ることで尿をためる量が減りトイレが近くなります。ですから、冬になるとトイレが近くなることは、誰にでも起こるのです。

しかし、体の冷えは、自律神経、ホルモンバランス、日常生活、食生活などの乱れによる血行不良、服装などでも起こりますから、季節を問わず、体の冷えには気をつけなければなりません。

女性ホルモン

女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)は、膀胱周辺の筋力や尿道内圧の調整に関わっています。45歳を超えてエストロゲンが減少すると、骨盤底筋などの膀胱周辺の筋力低下し、尿道内の圧力が下がることで、頻尿や尿もれが起こりやすくなるのです。

ここで、プレ更年期の女性が気をつけるべき「骨盤底筋」について説明します。

骨盤底筋のゆるみ

骨盤底筋のゆるみ

せき、くしゃみ、走った時のタイミングで尿意もなかったのに少量の尿が漏れてしまうことがあります。これは、おなかに力を入れたことによって起こる尿もれで「腹圧性尿失禁」といいます。この原因となっているのが「骨盤底筋のゆるみ」です。

尿道や膀胱は「骨盤底」というところに固定されており、腹圧がかかっても尿がもれないしくみになっています。しかし「骨盤底筋」がゆるむことで、尿道や膀胱の位置がずれて変形や締りが悪くなることで頻尿や尿もれが起こるようになるのです。

骨盤底筋がゆるみ、腹圧性尿失禁になりやすい人

骨盤底筋のゆるみは、加齢や女性ホルモンの減少以外でも起こります。

妊娠・出産を期に尿失禁になる人も多いです。難産や3人以上出産をしている場合などは、骨盤底筋が大きなダメージを受けています。また、肥満、背が高い人、立ち仕事、思い荷物を持ち上げる場合も腹圧がかかりやすいので注意が必要です。

また、プレ更年期の女性には便秘になる人も多いのですが、排便のときに「いきむ習慣」のある人も気をつけなければなりません。排便の際に毎回いきんでいると、骨盤底筋が伸びてしまい、肛門やその周辺の臓器が下がって頻尿や尿もれの原因になります。

過活動膀胱(OAB)について

過活動膀胱(OAB)について

頻尿や尿もれを伴う病気として、最近、テレビCMなどで「過活動膀胱」(OAB)という病名を見聞きしますが、比較的、新しい病名ですので説明しておきます。

過活動膀胱は、意思とは関係なく膀胱が収縮してしまう病気です。

2002年、国際禁制学会(ICS)で「過活動膀胱」(OAB)の定義が制定されて「新しい病名」として扱われるようになりました。

過活動膀胱の主な症状は3つあります。
①「尿意切迫感」(我慢できない急な尿意)②「頻尿」(日中・夜間)③「切迫性尿失禁」
(ただし、定義においては③の「切迫性尿失禁」の症状は必須ではないとされています。)

突発性の症状が多く、加齢、病気による排尿障害、脳や脊髄の病気などが原因として考えられていますが、まだ原因不明な点も多く、病院では症状だけで診断されています。

先に説明した「ストレスや緊張による頻尿」(精神性頻尿・心因性頻尿)は含まれないのですが、頻尿・尿もれは、いろいろな原因が重なって起こります。

過活動膀胱と骨盤底筋のゆるみを併発している人も多く、過活動膀胱によりトイレが近くなり、骨盤底筋のゆるみで尿もれ(切迫性尿失禁)の症状まで起きてしまっている場合も多いのです。

「頻尿・尿もれ」で気をつけるべき他の病気

頻尿・尿もれを伴う病気には、膀胱がん、脳卒中・脳梗塞などの脳血管障害、パーキンソン病などがあります。特にプレ更年期の女性の場合、子宮筋腫の可能性もありますから気をつけましょう。また、夜間頻尿の人は糖尿病の可能性もあります。

「頻尿・尿もれ」を改善する栄養素

ビタミンE

ビタミンEには高い抗酸化作用があり細胞の老化を防ぎます。また、末梢血管を広げて血流を促進し、体の冷えの防止効果があります。

これらの作用は、加齢や冷えが原因の頻尿や尿もれに効果的です。

ビタミンEを多く含む食材:
かぼちゃ 落花生 アーモンド あんこうの肝 めんたいこ モロヘイヤ

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