心が重い症状には「心理カウンセリング」|プレ更年期の治療

心が重い症状には「心理カウンセリング」|プレ更年期の治療

プレ更年期は、頭痛や冷えなどの体の症状だけでなく、イライラや落ち込みなど、精神的にもつらい症状もあります。

心の辛さを専門家に診てもらいたいと思う時、まず思い浮かぶのは、精神科や心療内科の病院です。しかし、精神系の病院にはあまり良いイメージがないので、気軽に受診してみようとは思えません。

そこで、病院以外で心の治療をしてくれる所はないのか?と調べましたら「民間カウンセリング」というところがありました。

「心理相談室」「カウンセリングルーム」「カウンセリングスペース」など、その名称はさまざまです。

心の悩みを専門に扱っているのは理解できるのですが、病院とは違いますし、どのようなところなのかが、よくわからなかったりします。

そこで、心のケアの選択肢として「心理療法・心理カウンセリングとは?」「病院と民間のカウンセリングのちがい」について調べてみました。

心理療法・心理カウンセリングとは?

「心理療法(サイコセラピー)」や「心理カウンセリング」は、病院や街のカウンセリングなどで行われている心のケア方法です。

心理療法(サイコセラピー)

心理療法(サイコセラピー)とは、文字のとおり、Psycho(心理・精神)Therapy(治療・療法)「心の治療」のことです。

心理療法(サイコセラピー)には、200を超える理論や方法があります。

絵を描く、箱庭を作らせるなどの作業により、言葉では表現できない、心の奥深い部分を表現させる「芸術療法」「箱庭療法」
寝椅子に患者を横たえさせて、頭に浮かぶことを何でも話させる「精神分析法」
その他「認知行動療法(CBT)」や「催眠療法(ヒプノセラピー)」などが有名です。

これから説明する「心理カウンセリング」も、心理療法の1つになります。

心理カウンセリング

心理カウンセリングとは「言語的な話し合い」の療法です。

クライエント(相談者)が、自分の抱えている感情やストレスを、カウンセラー(相談員)に話します。カウンセラーは、あくまでも話を聞くだけです。

じっくり話を聞いて、解決のお手伝いをするのですが、人生相談、悩み相談、占い、宗教とは違い、具体的な解決法を示すことは一切しません。

それでは、カウンセリングとは、どのようなものなのでしょうか?
実は、カウンセリングの効果は、日常で、身近に体験しているのです。

このような経験はありませんか?

「愚痴を聞いてもらってスッキリした」
「話をしているうちに怒りがおさまった」
「事情説明しているうちに、もうどうでもいいや・・と思えるようになった」

関係のない第三者に、相談したり、愚痴ったりすると、何か解決策をアドバイスされた訳でもないのに、怒りが治まったり、冷静になれることがあります。これこそが、カウンセリング効果なのです。

心理カウンセリングは、このように「自分で気持ちや考え方を整理すること」を目的としており、心理カウンセラーは、そのお手伝いをします。

心理カウンセリングはどこで受けられる?

心理カウンセリングはどこで受けられる?

カウンセリングは ①医療機関 ②民間カウンセリング ③学校・職場(スクールカウンセリング・産業カウンセラー)などで受けることができます。

このページでは、プレ更年期の治療に関連している①医療機関と②民間カウンセリングについて説明します。

病院(医療機関)と、カウンセリングルーム(民間)のそれぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。

病院で受けるカウンセリング

カウンセリングを受けられる医療機関は、心理療法室(心理室)が設置されている精神科、心療内科、総合病院、大学病院などで受けることができます。

精神科や心療内科へ行けば、どこでもカウンセリングを受けられるということではありません。精神科医でもカウンセリングの専門教育を受けていない人はたくさんいます。

病院カウンセリングのメリット

●保険適用される
精神科、心療内科などでは、カウンセリング自体は保険適用されませんが、「心理検査」という項目で保険適用になります。自由診療の病院などの場合は、保険適用になりませんので、事前に確認が必要です。

●診断書・薬の処方が受けられる
「病名が知りたい」「診断書が欲しい」「薬を処方してもらいたい」という場合は、医療機関でしか行えませんので病院での受診となります。

病院カウンセリングのデメリット

●すぐにカウンセリングを受けられない場合がある
病院の心理カウンセリング外来などでは「まずは医師の診察が必要」というところも多く、すぐにはカウンセリングを受けられない場合があります。

●投薬治療がメインになりがち
一般的な精神科・神経科・心療内科などの病院では、カウンセリングは「治療の一環」であり、投薬治療がメインになる場合が多くなります。

●カウンセリングの時間が短い
予約制でない場合、ゆっくりと話を聞いてもらえず、30分程度のカウンセリングしか行わないところもあります。

予約制のところは、ゆっくり話を聞いてもらえますが、自由診療が多く、保険適用されないところが多いです。

民間のカウンセリング

民間の「心理相談室」「カウンセリングルーム」は、病院ではありませんので、投薬はなく心理カウンセリング(心理療法)がメインになります。

民間カウンセリングのメリット

●ゆっくりと話しを聞いてもらえる
民間の場合、1回(1セッション)60分のところが一般的な時間ですが、90分~120分というところもありますので、自分の希望する時間でカウンセリングを受けることができます。

相談内容もジャンルを問わず、日常の悩みや愚痴など、何でも相談できますし、相談内容に応じた専門カウンセリングもあります。

●自分に合ったカウンセラーを探せる
カウンセリングは、心理カウンセラーとの相性が非常に大切です。

民間の場合、自分で探す必要はありますが、年齢、性別、性格など、自分に合うタイプの人からカウンセリングを受けることができます。

「初回カウンセリングは無料」というところもありますので、カウンセラーとの相性や、カウンセリング方法など、自分に合うかどうかを確かめましょう。

民間カウンセリングのデメリット

●カウンセリング費用が割高
病院ではないので保険適用はありません。料金も自由設定なので、時間も価格もバラバラです。平均的な費用は、1回(1セッション)60分~120分で、4,000円~1万円程度です。

価格が高ければ、必ず効果があるということはありませんから、費用・時間・カウンセラーの質など、納得のいくところを見つけましょう。

●カウンセラーの質がバラバラ
心理カウンセラーは、医師ではありませんので、臨床心理の専門知識はあっても、精神医学(医学知識)が全くない人もいます。ですから、薬物治療が必要な場合でも、的確な改善提案ができないことがあります。

「臨床心理士」と呼ばれる資格を持つ心理カウンセラーには、医師免許を持つ人もいますし、臨床心理の分野でも高い専門知識を持っています。

このように、心理カウンセラーは、専門知識の有無やキャリアがバラバラで、「良い心理カウンセラー」の判断基準がありません。

そこで、良いカウンセラーの見極めの参考にしていただくために、心理カウンセラーの資格について説明しようと思います。

心理カウンセラーの世界では「臨床心理士」という民間資格を持っているか、持っていないかが1つの信頼度の目安になっています。

臨床心理士と心理カウンセラーのちがい

臨床心理士と心理カウンセラーのちがい

日本には、心理療法に対する国家資格がありません。ですから、さまざまな心理系の民間資格が存在しています。「セラピスト」「メンタルケア」「○○カウンセラー」など、名称も内容もバラバラです。

心理カウンセラー

「心理療法に対する国家資格がない」ということは、心理カウンセラーという職業に、資格は何も要らないのです。民間資格は信頼度の目安にはなりますが、なくても開業できます。

つまり「自称心理カウンセラー」の人のなかには「ド素人」や「怪しげな人」が混じっている危険性があるのです。

心理カウンセラーと名乗っている人を簡単に分類すると・・・
●臨床心理士の資格を持っている
●大学で心理系を学んだ人、心理系の職業に就いていた人
●専門学校などで一定のカリキュラムを修了し、認定証などの民間資格を持っている人
●宗教勧誘目的、物販目的など、怪しいカウンセラー

このように、民間のカウンセリングには、さまざまなキャリアの人がいるので、見極めが大変なのです。

臨床心理士

心理系の民間資格で、最も認知されている資格は「臨床心理士」です。

「公益財団法人 日本臨床心理士資格認定協会」が認定する民間資格なのですが、この資格をとるには、指定大学院を修了、もしくは医師免許に加えて実務経験が必要となります。

臨床心理士は、臨床心理学の専門家ですから、社会的信用度がとても高いです。

心理療法・心理カウンセリング まとめ

臨床心理士の資格を持っている人が、全員、優秀な心理カウンセラーであるとは言えません。

カウンセリングはクライエント(相談者)との相性が大切です。資格を何も持っていなくても、優秀な心理カウンセラーがたくさんいます。

ただ、質の悪いカウンセラーに相談したばかりに、心の傷を深くしてしまう危険性がありますから、臨床心理士の資格の有無は、心理カウンセラー選びの1つの目安になるのです。

なお、2015年9月の国会で「公認心理師法」が可決・成立されました。
早ければ、2018年(平成30年)に、心理療法で初の国家資格である「公認心理師」が誕生する予定です。

心理カウンセリングは、心の治療にとても効果があるといわれています。治療の選択肢のつとして考えてみてください。

このページのトップヘ