手浴・足浴・入浴剤を活用しよう!プレ更年期の予防と対策法

手浴・足浴・入浴剤を活用しよう!プレ更年期の予防と対策法

入浴は、毎日の習慣ですが、体調が悪い日や早く寝たい日などは、入浴が億劫になる日があります。また、冬の時期は、入浴したにもかかわらず、すぐに体が冷えてしまいます。

そんな時におすすめするのが、部分浴(手浴・足浴)です。短時間、手や足を温めるだけで、からだ全体が温まります。

このページでは「部分浴」(手浴・足浴)のやり方や、効果について詳しく説明しています。後半では、入浴効果を高める「入浴剤」もご紹介しています。

なお、全身浴・半身浴につきましては、別ページの「入浴療法」を御覧ください。

部分浴(手浴・足浴)とは

部分浴は、服を着たまま、手や足を温めるだけの簡単な入浴法です。洗面器やバケツを使用するので、浴室以外の好きな場所で行うことができます。

朝の目覚まし、昼のリフレッシュ、夜の疲労回復、就寝前の入眠作用など、好きな時間に目的に応じて行うことができるので、とても効果的な入浴法です。

そこで、部分浴(足湯・手湯)の効果について、詳しく説明します。

部分浴(手浴・足浴)の効果

手浴と足浴とでは、温める位置(上半身・下半身)の違いから、期待できる効果に違いがあります。

手浴(ハンドバス)の効果

改善効果
頭痛 鼻づまり、しもやけ、肩こり、入眠作用、ストレス緩和、ネイルケア 

手浴は、顔に近い位置に洗面器があるので、熱めのお湯に精油(エッセンシャルオイル)や入浴剤(生薬・ハーブ系)を入れると、アロマテラピー(芳香療法)の効果があります。

ただし、香りを吸い込む量が多いので、精油や入浴剤の入れすぎには注意してください。

足浴(フットバス)の効果

改善効果
冷え性、手足のむくみ、倦怠感、不眠症、ストレス緩和、疲労回復、

足浴は、下半身・全身を温める効果が大きく、ひざや関節の痛みの緩和、胃腸・肝機能の正常化に、とても効果があると言われています。

足湯による肝臓機能の正常化は、知って得する効果ですので、詳しく説明します。

肝機能は、体温維持のための熱生産に関わっている臓器です。
足湯で温まった血液が内蔵に届くと、肝臓が熱を作るはたらきを軽減することができます。

熱生産のはたらきが楽になった分、肝臓は、他のはたらきを活発化させます。

その結果、造血、解毒、エネルギー補給、脂肪分解などのはたらきが高まるので、免疫力の向上や冷え性の緩和などの体質改善効果も期待できます。

しかし、体質はすぐには改善しませんので、毎日、部分浴を続けることが大切です。短時間でできるので、朝の目覚めや、就寝前などに、日課として取り入れましょう。

効果についてご理解いただいたと思いますので、部分浴のやり方と注意点について説明します。

部分浴(手浴・足浴)のやり方

部分浴(手浴・足浴)のやり方

用意するもの
●手浴の場合は「大きめの洗面器」足湯の場合は「深めのポリバケツ」
●お湯の入ったポット(お湯がぬるくなった時の「さし湯」用)
●タオル

部分浴のやり方

手浴の場合は「手首」、足浴の場合は「足首」がつかるくらいにお湯を入れます。

温度は自分の好みでよいのですが、基本は40~42℃のお湯で10~15分、汗をかかない程度に行います。

また、ホットタオルを手足に巻いて、ビニール袋でつつむ(保温)という、お手軽な方法もあります。横になった状態で温まりたい時などに便利です。

冷え性には温冷浴

冷え性の場合は「温冷浴」(温冷交代浴)もおすすめです。

2つのバケツや洗面器を用意し、お湯に5分、お水に30秒を3~4回くり返し、最後は水で終わらせるようにします。

水で血管を収縮させることで、熱を体内に閉じ込める保温効果があり、お湯と水の温度差はマッサージ効果になります。

部分浴の注意点

終了時に汗をかいている場合は、水分を十分に拭き取り、保温に注意してください。汗を放置していると体温を奪われてしまいます。

また、途中でお湯がぬるくなった場合は「さし湯」が必要ですが、やけどの危険がありますので、手足をお湯につけたままの「さし湯」はやめましょう。

手浴・足浴を両方行う場合は「手浴の後に足浴」の順番で行うと、同時に行うよりも血液の流れがよくなるので効果的です。

それでは、部分浴についてご理解いただいたところで、次は、「入浴剤」について説明しようと思います・・が、その前に、お湯に何も入れない「さら湯」の話からはじめます。

お風呂は「さら湯」派?「入浴剤」派?

みなさんは、日頃、お風呂で入浴剤を使っていますか?

水道水を沸かしただけの「さら湯」は、無色透明でサッパリ感もあるので、あえて入浴剤を入れない、という人も多いと思います。

しかし、さら湯は「お湯がかたい」と一般的に言われていますし「さら湯は身の毒」という、昔からの言葉もあります。

では「お湯がかたい」とはどういう状態で、なぜいけないのでしょうか?

さら湯のお湯が「かたい」理由

さら湯は、不純物が少ないので熱伝導率がとても高い状態になっています。

さら湯に入ると、湯熱の刺激は、肌表面に「ピリピリ」とした感触で伝わります。この刺激のことを「お湯がかたい」と言うのです。

特に、水道水を沸かした「さら湯の一番風呂」には、水道水の残留塩素の刺激も加わっているので、かたさが増します。塩素の殺菌作用が、肌の表面の汚れに反応して、余計にピリピリするのです。

肌への刺激が強いと、皮脂などの肌のうるおい成分がお湯に溶け出やすくなります。

「さら湯」はプレ更年期の原因になる?!

毎日「かたいお湯」に入ることを繰り返していると、どんどん肌の潤いはなくなり、やがて乾燥肌になります。乾燥した肌は、肌の水分だけでなく、体内の水分も蒸発させてしまうのです。

血管内の血液が濃くなり、血液の流れが悪くなりはじめると血流障害が起こります。そして、血流障害は冷え性もひきおこしてしまうのです。

つまり、さら湯(かたいお湯)は、乾燥肌、血行不良、冷え性など、プレ更年期の原因になります。

入浴後に、保湿クリームを塗ることは大切ですが、それよりも、今回、おすすめしたいのが入浴剤です。

入浴剤を入れることで「かたいお湯」が「やわらかく」なるだけでなく、入浴剤に含まれる成分により、さら湯では得られない入浴効果が期待できます。

入浴剤の種類と効果

入浴剤の種類と効果

近年、さまざまな効能を持った入浴剤が販売されています。
代表的な、入浴剤の種類と効果についてご紹介しますので、ご自身の症状に合うタイプを探してみてください。

無機塩類系入浴剤

市販の粉状の入浴剤では一番多いタイプです。

無機塩類(ミネラル成分)は、皮膚の表面のたんぱく質と結合して膜をつくる作用があり、体内の熱が逃げにくく、入浴後の保温効果が高いので、湯冷めしにくいという特徴があります。

主な成分の1つである硫酸ナトリウムは、皮下組織の修復作用にすぐれており、あせも、ひび、あかぎれに効果があります。

主な成分:硫酸ナトリウム 硫酸マグネシウムなど

炭酸ガス系入浴剤

お湯に溶けた炭酸ガスは、皮膚に吸収されて、直接的に血管の筋肉に作用するので、血管拡張作用にすぐれています。

血管が広がると、血圧が下がり、血流量が増えるので、新陳代謝の促進による疲労回復効果や抗炎症作用による肩こり・腰痛などの痛みの緩和に効果があります。

主な成分に使われている炭酸水素ナトリウム(重曹)には、皮膚の汚れを乳化させて落としやすくする清浄作用があります。

炭酸ガス系入浴剤は、泡が消えた後の方が効果的です。1時間~2時間は、ガスがお湯に溶け込んでいますので、その間は効果が期待できます。

主な成分:炭酸ナトリウム 炭酸水素ナトリウム(重曹)など

薬用植物系入浴剤

生薬やハーブをそのまま刻んだものや、生薬エキスを抽出して他の成分と合わせているものなど、いろいろなタイプがあります。

生薬やハーブの芳香効果(アロマテラピー効果)により、ストレスの軽減、リフレッシュ効果、不眠改善などに効果があります。

お風呂に、精油(エッセンシャルオイル)を使用する場合は、アレルギー反応が出る可能性がありますので、事前にパッチテストが必要です。

主な成分:ユズ ヨモギ センキュウ トウキ チンピ、カミツレ、ハッカ葉など

酵素系入浴剤

タンパク質分解酵素の力で、皮膚の老廃物を除去し、老化した角質を分解して洗い流しやすくします。主な効果は、ニキビや毛穴の汚れです。
入浴後は、清潔感と肌のなめらか感を感じることができます。

主な成分:パパイン パンクレアチン タンパク質分解酵素など

スキンケア入浴剤

保湿成分が入浴中に、皮膚に吸着、成分が浸透することでスキンケア効果があります。
あせもや、カサカサ肌に効果があります。

スキンケア入浴剤は、皮膚に吸着して効果を発揮しますので、お風呂から上がる時は「あがり湯」(かかり湯)はしないほうが効果的です。

主な成分:セラミド、スクワラン、ホホバ油、コメ胚芽油 海藻エキス ハチミツなど

プレ更年期 セルフケア「手浴・足浴・入浴剤」まとめ

プレ更年期は、血行不良が原因で起こる症状も多く、血液の流れをよくすることは、とても有効な改善方法です。

いつもの入浴習慣に、部分浴(手浴・足浴)を加え、入浴剤を目的別に使い分けることで、毎日の単なる入浴が、効果的な「入浴療法」に変わります。

部分浴は、方法が簡単な割には、効果の高いセルフケア方法です。テレビを見ながら、音楽を聞きながらなど、自分の好みのスタイルで、早速、今日から試してみてください。

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